雨の日の急カーブは特に要注意!直線に比べて事故の起こりやすさ95倍!速度超過を避けるのが事故を起こさない秘訣!
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以前の記事(参照)で、雨の日に事故が起こりやすいことを紹介しました。
阪神高速では引き続き分析を重ね、カーブの大きさによる事故の起こりやすさについても分かってきました。
その結果、驚きの事実が発覚したのです・・・!
雨天×急カーブ=事故の起こりやすさ95倍!?
データからひも解く事故原因
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以前の取材(参照)で、「雨の日は事故が起こりやすい」ことを教えてもらいましたよね。
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そうですね。
しかし、最新のデータで分析を進めた結果、さらに驚愕の事実が明らかになったんです・・・! -
そ、それはいったい・・・?
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まずはこちらのデータを見てください。
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2017~2021年度の5年間において、雨の日は、壁面などへの接触による施設接触事故が晴れの日と比べて約10倍起こりやすいことが分かりました。
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10倍!?雨が降るだけで事故の危険性が一気に高まるんですね。
これって、場所による違いもあったりするんですか? -
いいところに気づきましたね。
急カーブでの施設接触事故は、直線に比べて31倍も起こりやすいんです。 -
31倍!?晴れていても、カーブ区間を走行するときは十分に注意する必要があるということですね!
この「R=100m未満」というのは? -
これはカーブの具合を表しています。
例えばRが小さいほど急なカーブ区間ということになります。 -
ということは、雨の日の急カーブでの施設接触事故の起こりやすさって・・・
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そうなんです。直線に比べて95倍も事故が起こりやすいんです。
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えーーーーー!?!?これは大変ですね!!
ちなみにこのデータは2017~2021年度のものだと聞きましたが、5年間同じような傾向なんですか? -
いいところに気がつきましたね。2017年度から増加傾向になっていまして、新型コロナウイルスが感染拡大した2020年度には約200倍に上昇しました。
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なんで、こんなに上がってしまったんですかねえ。。
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新型コロナウイルスが感染拡大した2020年度は交通量が減った一方、それまでは通勤で阪神高速を使われていなかったライトユーザーのお客さまが増加したんです。
また交通量が減ったことで、スピードも出しやすくなったため、相乗的に事故が起こりやすくなったのだと考えています。 -
急カーブで雨の日に事故が起きやすくなっているのは、阪神高速の運転に慣れていない上、スピードの出しすぎでスリップしてしまうお客さまが増えたということなんですね。
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そうなんです。雨の日の急カーブでは、特にスピードに注意して運転していただきたいのです。
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これはすごいデータですねぇ。数字で見ると気持ちが引き締まります・・・!
速度抑制対策に効果あり!事故多発のカーブ区間に施された対策とは
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こうした状況を踏まえ、阪神高速では、特に雨天時の事故が多い区間で速度抑制対策を行っています。
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おお、ドライバーは助かりますね!
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その速度抑制対策とは・・・・・・・・・
こちらです! -
え、地味・・・
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地味に見えますかねえ。
このように路面に矢印を設置し、進行方向手前から奥に向かって、矢印を小さくしたり設置間隔を狭くすることで、ドライバーは実際よりもスピードが出ているように「錯覚」するんです。これにより、カーブ区間に進入する手前からスピードを弱めることで、安全に走行していただくことを狙いとしています。 -
「錯覚」を利用しているんですね!
ちなみに効果は出ているんですか? -
実際に効果も実証済みです!ほら!
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これは、カーブ区間進入時に、速度を出しすぎている車が減ったことを示すデータです。
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ふむふむ。対策後、80km/h以上でカーブに入ってくる車の数が、30%まで減っていると。
これで事故が減ればいいですね! -
はい!いつも言っていることですが、事故を減らすにはドライバーさんの協力が不可欠です。
晴れの日の感覚で、「このくらいのスピードでも曲がれるだろう」という運転は雨の日には禁物。
いつもよりぐっとスピードを落とすことを心掛けてほしいです。 -
そうですね。
そして地味だけどしっかり効果が出ている対策をしてくれているんですから、ドライバーは気を引き締めないと! -
だから地味って言わないで~・・・
まとめ
阪神高速では、事故が起こっている場所や事故内容、事故が起こった状況など様々なデータから、事故の原因を探り、対策を検討しています。
地味な・・・いえいえ、データに裏打ちされた対策と、その効果検証でより安全な道路へ成長していることがわかりました。
でも最後に「安全」な阪神高速をつくるのは、ドライバーひとりひとりの運転であることも忘れてはいけませんね!